鍼灸治療は、WHO（世界保健機関）で
効果が認められた治療法です。
鍼治療は、4000年を超える歴史の中で、筋肉のコリはもちろん様々な病気に対しても効果を発揮してきました。そうした効果もあり鍼治療はWHO（世界保健機関）でも有効性が認められています。下記がWHOが認める鍼治療の適応例です。
鍼灸の適応例
運動器系疾患
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症（骨折、打撲、むち打ち、捻挫）
循環器系疾患
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患
気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患
胃腸病（胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘）・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔
代謝内分泌系疾患
生殖、泌尿器系疾
患
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
耳鼻咽喉科系疾患
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
眼科系疾患
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
小児科疾患
小児神経症（夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠）・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
安心・安全なセイリン社の鍼を
使用しています
当院では、高度な技術で製造されたセイリン株式会社製の鍼を使用しています。セイリン鍼は、鍼体・鍼柄・鍼菅の３点だけの構成で、その均一さと高品質さで世界で評価を受けている製品です。鍼本体は、1/1000mm単位でコントロールされたステンレス製で、ディスポーザブル（一回使用）のため感染症などの心配がなく安心・安全です。主に使用する鍼の太さは、0.16mm～0.3mm、長さは50mm～60mmとそれぞれ種類があり、患者様の症状などにより使い分けます。
鍼は痛くないの？
鍼を刺す＝痛いというイメージをお持ちの方も多いですが、鍼灸で使用する鍼は太さも形状も通常の注射針とはまったく異なります。注射針の太さは予防接種用で約0.5ミリ、採血用のもので0.7ミリです。これに対して鍼灸の鍼の太さは、細いものだと0.16ミリ、太いものでも0.25ミリほどなので、注射針よりもかなり細くつくられています。形状は、注射針だと先端がとがっていますが、鍼灸の鍼は皮膚や筋線維の間を通るように丸みのある形になっています。鍼灸で使う鍼は皮膚に刺しても、ほとんど痛みを感じません。しかし、鍼灸は完全な無痛ではありません。筋肉が凝っている部分に鍼が当たると、鈍い感覚を感じることもあります。鍼灸の施術中に寝てしまう方もいらっしゃるくらいなので、安心して施術を受けていただけます。
鍼特有の「響き」とは
鍼灸には「響き」という言葉があり、鍼を刺したときに感じる鍼灸独特の感覚です。響きとは、体の中でズーンと重たくなるような筋肉だけを摘まれているような、痛気持ちいい感覚のことで人によって様々な反応が出ます。筋肉がこり固まって悪いところほど、響きははっきりと表れます。また、原因そのもの、その場所にピンポイントで当たると「あっ、そこそこ！」「私の痛いところはそれだ！」と自分で認識できる響きが出ます。（これを認知覚と呼びます）不妊鍼灸においても同様に、的確な施術部位にしっかりと響きが出れば出るほど血流改善効果が見込めます。ミリ単位での鍼操作によりこの感覚が出る場所を見つけるのが私どもトリガーポイント研究会の特徴です。
これまで鍼灸の施術を受けたことがない方は、響きについて怖いと感じるかもしれません。あまり経験したことのない感覚なので、怖いと感じても不思議ではありません。しかし、実際に鍼灸の施術で響きを体験すると、副交感神経優位になり心地よく感じる方もいらっしゃるのです。鍼灸によって痛みやしびれから解放・緩和された経験がある方だと、響きを感じないと症状が改善しないという認識があります。響きの感覚がつらくて耐えられないと思った場合には、刺激量を調節することも可能ですので施術中に遠慮なくお申し出ください。
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