【33歳女性、妊娠25週】
主訴
右臀部の痛み(坐骨神経痛による歩行困難)
現病歴

Screenshot
運動器検査所見
「座位から立ち上がる時に特に痛みを感じる」との訴えから、中臀筋が痛みの原因であると推測。触診により、大臀筋および中臀筋に著明な緊張と放散痛(症状の再現痛)を確認。
治療部位
・大臀筋
・中臀筋
治療内容
妊娠中の体位制限や安全性に十分配慮し、負担の少ない姿勢で施術を実施。局所の血流改善と筋緊張の緩和を目的に、大臀筋・中臀筋のトリガーポイントを中心とした鍼治療を行いました。刺激量は妊娠期に適した範囲に調整しています。
治療経過
1回目
施術当日に、施術部位の周辺に一時的な重だるさあり。主訴であった右臀部の痛みは施術後5日目には完全に消失。しかし、その翌日に趣味の観劇で3時間着座したことにより、再び右臀部の痛みが出現した。
2回目
再発した痛みに対し、同様に臀部筋群への鍼治療を実施。施術中に「私の痛い所はまさにそこ!痛いところに響く」と実感できる感覚が得られ、原因部位に適切にアプローチできていることを確認。施術後は痛みの軽減を実感され、歩行時の負担も明らかに改善。現在は、長時間同じ姿勢を避ける工夫を取り入れつつ、お腹の成長に伴い骨盤への負担が増す時期であるため、痛みが再発した際には継続して鍼治療を行っている。
まとめ
妊娠中は子宮の増大に伴い、腰や骨盤に負担がかかり、坐骨神経痛が起こりやすくなります。
妊娠中に鍼治療を行える治療院も少ないため、坐骨神経痛や腰痛を我慢される方も少なくありません。本症例のように、専門的な知識と経験に基づいた鍼灸治療は、母体にも胎児にも負担をかけずに症状を改善できる有効な選択肢です。
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